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センター試験 リスニング試験とICプレーヤー

 今朝の新聞報道によれば、昨日、大学入試センター試験で英語のリスニング試験が行われましたが、その受験者数約50万人のうち、ICプレーヤーの不具合が180人ほどいた、とのことです。

 このリスニング試験については、同志社大学の小原先生が、試験監督者の立場でブログに書いておられました。

http://kohara.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_c9a4.html#more

 先生のブログによれば、ICプレーヤーのメーカーはSONYで、これは1回きりの使い捨てだそうです。

 小原先生も、センター試験でリスニングテストを導入するのは、長期的には日本人の英語力向上に寄与すると思うが、一回ぽっきりの大量のICプレーヤーを毎年使うことは、かなり資源の無駄であって、廉価で再利用可能な小型ワイヤレス・イヤフォンを早く開発して、音声は一元管理する方がトラブルも少ないと思う、とおっしゃっていますが、まさしくその通りですね。

 全国の受験場では、音響設備の無い教室が大半でしょう。それに、1つの音響装置を持ち込んでも、広い会場の中では席によって聞こえる条件が異なりますから、すべての受験生に公平ではありません。

 そうなると、一人一台のプレーヤーが必要なことは理解できますが、小原先生がブログでハイパーリンクしておられるICプレーヤーのページを見ると、通常のICプレーヤーよりも操作が大変面倒そうで、緊張している受験生にすべて操作させるのは大変気の毒です。

 それに、英語の試験なのに、電子機器操作に関するリテラシーを問われるというのは、受験生に過重な負担です。

 一方、ICプレーヤーの価格が仮に1台1万円とすれば、50万台であれば50億円になります。これはすごい金額ですね。こんなおいしいビジネスはあまり無いのではないでしょうか?

 もちろん、ソニーは公平な入札で受注したのでしょうし、50万台中180台しか不具合が無かったというのは、さすがソニーで、世の中の製品にくらべて驚異的に低い不良率でしょう。

 しかし、電子機器である以上不良品がゼロというのはありえないでしょうし、工場では万全でも、全国の会場への運送の中で何か問題が生じて、その結果として「はずれ」を渡される受験生は存在するでしょう。その点やはり不公平です。

 それに、なにより、たった1回の使用のために毎年50万個のレア・メタルを含む廃棄物を出すのは、驚異的に無駄であり、循環型社会に反する行為だと僕も思います。

 再利用できればいいのですが、数年の幅で考えると、新品と旧品が混在し、性能格差が生じて、受験生に不平等になるでしょう。

 そうなると、やはり、会場に耐久性のある工夫した音響設備を持ち込み、スピーカーでヒアリング問題を流すというのが、やはり、消去法によって最後に残るヒアリング試験の方法ではないでしょうか。

 まあ、いろいろさせられて、受験生は本当に大変です。

 僕も昔、卒業生として大学から依頼されて、同志社の入試監督をやった経験があります。そのとき、大柄な女子受験生が、風邪を引いているようで、大きなテッシュボックスを机の上に置いて、足にはワニのぬいぐるみの防寒スリッパを履いて、どてらのように厚着をし、鼻をかみながら受験しているのを見て、大変気の毒に思った記憶があります。

 大学入試は、内部校から進学する一部の学生以外は皆が経験する試練です。

 特に今年は大変厳しい寒さの中、センター試験が行われています。

 全国の受験生、いろいろな障害を跳ね返して、精一杯がんばれ!!  

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コメント

リスニング試験が果たす役割が大きいことについて賛同する次第です。しかしながら、「スピーカーでヒアリング問題を流すというのが、やはり、消去法によって最後に残るヒアリング試験の方法」というお考えにはコメントがあります。

スピーカーが良いというお考えは、受験生がちゃんと聴こえていることを試験監督者が確認できるという点を理由とされているのではないかと想像します。環境に左右されず平等という観点からは、ICプレーヤーのほうが優れていることには賛同頂けるのではないかと思います。

すなわち、要点は「受験生がちゃんと聴こえていることを確認する手段」であると思います。平等を保持しつつこれを実現するために、次の方法が良いと私は考えています。

http://blog.goo.ne.jp/oogakinet2007/d/20070517

上記の方法は、ICプレーヤーが正常に動作することの確認が容易である点でも良いと思います。すなわち、再利用を促進することが出来ます。

また、小型ワイヤレス・イヤフォンとICプレーヤーとでは、本質的な差は少ないと考えます。いずれも故障は必ず発生します。故障が発生した際にそれが観察できるようにすることが、改善すべき点の本質だと思います。

投稿 oogakinet2007 | 2008年1月22日 (火) 00時30分

oogakiket2007さん、コメントありがとうございます。
すごい発明ですね。こういう製品が実現できると、受験生も安心してヒアリングの試験を受けることができると思います。

今回、受験会場内の雑音もトラブルの原因となっていたようですが、ご指摘のようなクローズドイヤーのヘッドホンなら、雑音も入らないですね。ヘッドホンには、ノイズキャンセリング機能もつけた方がいいように思います。

なお、僕が消去法としてスピーカーを申し上げたのは、ご指摘い
ただいた意味に加えて、廃棄物をできるだけ出さないという意味もあります。

投稿 トニー北山 | 2008年1月22日 (火) 06時50分

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