昨日の土曜日、近所の整形外科で、インフルエンザの予防接種を受けました。
整形外科に行ったのは、違う些細な用件のためだったのですが、待合室の壁に「インフルエンザ予防接種」云々が書いてあったので、受付の人に聞いたら「予約なしですぐできる」と言われました。
(へえー、整形外科でもワクチン接種できるんだ、簡単じゃん)と思ったため、ボクは迷わずチクッとやってもらいました。税込み3150円でした。(12歳以下は2回接種する必要あり。)
内科ではなく、整形外科でもインフルエンザの予防接種がすぐに受けられたのですから大変簡単ですね。値段もまあまあ安価です(本当は保険が効くようにしてほしいと思いますけど)。
インフルエンザの予防接種が新型インフルエンザに効果があるかというと、残念ながら効果は無いようです。新型インフルエンザは、普通のインフルエンザと同様に空気感染するため、人ごみを避け、外出から帰宅したら手洗いを習慣づける。流行したら自宅に引きこもる、そのために食糧や日用品を備蓄するのが大事のような案内が新聞や国のウェブサイトに掲示されています。
しかし、実は、新型インフルエンザはそんな生易しいものではないのです。今テレビドラマでやっている「ブラッディ・マンディ」並みの、安全保障上の対策が必要なのです。
新型インフルエンザ対策の重要性、緊急性については、日本ペンクラブもその啓蒙につとめていますので、会員であるボクも、その会報で知ったことを皆さんにしっかりお伝えしたいと思います。
新型インフルエンザとは、パンデミック・インフルエンザともいわれますが、この「パンデミック」とは、「世界的に流行する」という意味です。
会報に載った国立感染研究所の岡田晴恵さんのご講演内容の要旨はつぎのとおりです。
インフルエンザ・ウィルスは数十年に一度「代替わり」をして未知のタイプのものに生まれ変わり、パンデミックする。
インフルエンザはカモの体内で共生していて、渡り鳥であるカモとともに各地に広がり、急速な進化をとげながら、ニワトリやアヒルなどの家禽、豚などの家畜、そして人間に感染してゆく。
第1次世界大戦の頃「スペイン風邪」が流行り、日本で40万人、世界では8千万人が亡くなったと推定されている。ところが、この「スペイン風邪」はそれでも弱毒性であって、致死率は低い。
今回流行している鳥インフルエンザウィルスは猛毒性であって、これが進化して生じるであろう新型ウィルスもしたがって猛毒性であり、これは、全身に感染して農園などの出血性炎症を引き起こし、急激に宿主を死に至らしめる。(厚生省のデータだと致死率60%。)
特に、新型ウィルスは20歳前後の死亡率が高く、7割が死ぬというデータもある。なぜなら、ウィルスが侵入すると、体が防御する生体反応をとり、サイトカインという物資を出すため、若くて新陳代謝が活発だと過剰になり、正常な細胞まで殺してしまう「サイトカイン・ストーム」を引き起こすから。
だから、新型ウィルスは、働き手を直撃し、結果として、物資の輸送やエネルギー供給などのライフラインを直撃する。
その対策には新型インフルエンザの予防に効く「パンデミックワクチン」を開発する必要があるが、これは新型インフルエンザを元とするので、これが発生しなければできない。そのため、現在は、新型インフルエンザに進化する前の段階として今流行している鳥インフルエンザウィルスから作った「プレ(「前の」という意味)・パンデミックワクチン」を備蓄する必要がある。
以上が岡田さんの講演要旨ですが、これを受けて、ペンクラブは、次のような「新型インフルエンザ対策を求める声明」を出しました。
新型インフルエンザの流行を防ぐには、プレ・パンデミックワクチンしかないが、日本のプレ・パンデミックワクチンの備蓄量は1000万人分程度で、国はこれを3000万人分まで増やすとしているが、全国民分増産する計画はない。一方、世界では、アメリカやスイスは全国民分のプレ・パンデミックワクチンを生産している。そこで、全国民に行き渡るよう、プレ・パンデミックワクチンの増産と、接種を希望する人全員に行き渡らせるようにして欲しい。
ボクも、昨日、整形外科でインフルエンザの予防接種を簡単に受けられたように、日本に住む全員がプレ・パンデミックワクチンを速やかに、そして安価に受けられるよう、そのために、大至急全国民分のワクチンの生産と備蓄をするようを強く訴えます。
ペンクラブの声明(声明の下に、分かりやすく図示した資料へつながるリンクが張ってありますからぜひご覧ください)http://www.japanpen.or.jp/seimei/080620.html
厚生省の関係サイトhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
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