天才ヤンキー、ヴォーリズ
前回、同志社カレッジソングを作詞した人としてヴォーリズを紹介しましたが、彼は音楽のみならず、多方面に才能を発揮した天才ヤンキーとして有名な人物です。
もっとも有名なのは、建築関係の業績で、同志社大学や関西学院大学、明治学院大学、西南学院大学、神戸女学院大学など、日本のキリスト教主義の大学を中心とする学校建築で数多くの文化財級の建物を設計しています。
その意味で、日本最高のアイビー建築家といえると思います。
山の上ホテル本館や大丸心斎橋店なども彼の設計です。
また、兄弟愛を経営の根幹とする近江兄弟社をつくり、メンソレータムを発明したハイド博士の支援のもとに、それを専売しました(現商品名メンターム)。
ヴォーリスはまた、みずから学校や病院、図書館もつくりましたが、それらの事業は現在も引き継がれています。
そして彼は、戦争にあたって日本に留まることを決めて日本に帰化し、日本人妻の性を取って、一柳米来留(ひとつやなぎ めれる)と改名しています。米来留は、彼のミドルネーム・メレルに、「米(アメリカ)から来て、日本に留まる」という意味を加えたものです。
終戦にあたっては、マッカーサーに会って、皇室の存続のために尽くしてもいます。
彼の事業の日本人パートナーだった吉田悦蔵は、ヴォーリズを次のように述べています。
「メレル・ヴォーリズは、ヤンキーの中のヤンキーである。日本にきても少しもヤンキー味が抜けておらない。もし日本人が米国人の米国人を見たいと思へばメレル・ヴォーリズを見るのが一番よい、賢くて快活で一生懸命で、発明的だ。そしてヤンチャで、苦難を平気で切り抜けて行く」(「近江の兄弟」)
ヴォーリズはコロラド大学出身ですが、コロラド大学といえば、グレンミラーも同大の卒業生ですね。名画「グレンミラー物語」では、ジェームズ・スチュアートが快活な人柄を演じましたが、僕は吉田氏のヴォーリズ評を読んで、なんとなく映画のグレンミラーのような人をイメージしました。
下はヴォーリズ記念財団のホームページです。
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